日産キックスのフロントガラスを例にして、フロントガラスの汚れについて説明します。以下の内容が気になる方には、役に立つ記事です。
本記事の全体概要
・ 車の撥水コーティングってどんな風に施工するの?
・ フロントガラス用のサンシェードってどんな効果があるのか?
・ 車のフロントガラスの構造って?、どうしてフロントガラスは緑色なの?
・ フロントガラスの先進技術って何?
フロントガラスの付着物の悩み
フロントガラスで以下のお悩みを抱えている方は多いと思います。
フロントガラスに関する月別の悩み
・ 毎月:鉄粉や砂(黄砂)で汚れる
・ 12~2月:積雪や凍結で、解凍に時間がかかる
・ 2~4月:花粉で汚くなる
・ 6月:梅雨で雨上がり汚れる
・ 7~9月:日差しでダッシュボードが劣化する
・ 10~11月:落ち葉が溜まる
花粉の時期になると明らかに汚れ方が酷くなります。
冬の時期になるとフロントガラスが凍結します。おそらく前日に雨が降り、その水滴が凍ってしまったためですが、出かけるときは本当に厄介です(撥水コーティング未)。
撥水コーティングしなくてもワイパーで水を弾けます。撥水コーティングは水を弾くことがメインではなく、汚れや凍結防止のほうが実用効果として感じやすいと思います。
フロントガラスの簡易洗車(ウォッシャー液)
花粉がひどい時期、ウォッシャー液を利用すると思います。少ない量でワイパーを使うと、フロントガラスのコーティングが剥がれたり、ガラスに傷がついたりすることがあるので、出し惜しみせずにウォッシャー液を使ったほうがいいです。
ウォッシャー液は、そこらの自動販売機で売っているジュースの値段と大して変わらない金額です。
フロントガラスの撥水コーティング
おすすめの撥水コーティング商品
取手が丸い形状の部分で、自分の手に撥水コーティング剤がつきにくいのでおすすめです。ワイピング部分の面積も大きいので、コーティング剤を塗布しやすいです。
砂や鉄粉でガラス表面を傷つけないように、まず洗車!
湘南に住んでいると、湘南の海からの砂が飛んできます(もしかすると黄砂かもしれない)。目で見ても汚れてしまっているのがよくわかります。この砂がついたままワイパーをかけると、ガラスが傷つきます。
砂や花粉などの汚れがついてしまった場合は、多量の水で流しましょう!傷をつけないためです。ワイパーを使うとゴムに砂をつけたままワイプすることになるので傷がつきやすくなります。
家に蛇口がない方は、蓄圧式スプレーがおすすめです。私は手動式をつかっていますが、電動式もあります。フロントガラスだけ水で流したいとき重宝します。
撥水コーティング
撥水コーティングはディーラでお願いすることもできますが、自分で施工することもできる作業レベルです。
こちらの商品を使ってみようと思います。理由としては撥水効果が強いこととティッシュを準備せずにコーティングでき、施工しやすそうだからです。
以下、PITWORKですが、撥水効果はありましたが、塗りにくいです。あと使った感じから3ヶ月位しか効果がなかったです。
新車で購入した際、洗車グッズがPITWORKが多かったため、撥水コーティング剤もPITWORKを採用しました(ガラス表面とコーティング剤の相性があると思ったため、ディーラでも使われていると思われるものを採用したほうが効果がある気がしました)。
施工は、①洗車する、②ティッシュに撥水剤をかけてガラスに塗布(手袋必要)だけです。
ただ、PITWORKの撥水剤はすぐに揮発するので効率よく施工しましょう!うまくいけば写真のような水玉ができます。12か月間、効果が続くようです。
フロントガラスのカバーで付着物を除去
フロントガラスの付着物は、カバーをしておけば、応急対策となります。1,000円から購入できるフロントガラスカバーも販売されているため、ご検討ください。
日産キックスのフロントガラス用のサンシェード
サンシェードのメリット
・ ガラスからの熱を遮断することで、エアコン可動率を減らすことができる。
・ ダッシュボードの熱劣化の影響を抑制できる
・ 車内の様子がわからないため、盗難防止になる
フロントガラスの基礎
フロントガラスのガラス合わせ構造
まず、フロントガラスの構造ですが、一般的に合わせガラスが採用されているそうです。そのため、キックスも合わせガラスが採用されているとして、説明します。
合わせガラスにも種類がありますが、AGCというガラスメーカーいわく、赤外線吸収材混入PVB膜を中間膜として持つ合わせガラスを採用している可能性が高いです。以下にAGCのサイトの引用文を掲載しておきます。
従来のPVB中間膜に、目には見えない非常に小さな赤外線吸収材を混入させて います。透明感を損なわずに、ジリジリと肌を刺激する赤外線を遮ることができるため、自動車のフロントウインドウ、フロントサイドウインドウに使用されたのが始まりで、建築用にも使われだしています。
AGC https://www.asahiglassplaza.net/gp-pro/knowledge/vol11.html
合わせガラスにしている理由ですが、飛散防止効果が高いからだそうです。以下の画像を見ていただくと、ガラスが割れても破片がありません。これは、PVB膜がガラスが割れたあとも支えているからです。
また、割れてしまっても合わせガラスならかろうじてガラス越しに反対側を見ることができます。割れたら原則止まれですが、ガラスが割れてしまっても前が見えていれば衝突事故などの2次災害が起きにくくなりそうなので勝手が良さそうですね。強化ガラスの場合、割れたら前見えなくなります。
一時期ニュースになったフロントガラス男の件ですが、石を手に持って叩くと動画のような割れ方をします。PVB膜のおかげでガラスが割れても貫通はせず、安全性の高さがよくわかる動画になっています。ガラスの割れ方は、合わせガラスの割れ方と同じですね!
動画中では軽自動車のフロントガラスですが、高級車になるとガラスの厚さが大きくなるのでより強固になります。
フロントガラスの中央上部になる黒点
あまり気にしていませんでしたが、クルマのフロントガラスには、黒いドットがついています。すべて黒で塗りつぶしてしまえばいいのにと思うのですが、おそらく、可視性をよくするために、ドットにしていると思われます。
日産キックスのフロントガラスの外観は、このようになっているのですが、淵が黒いです。これは、接着部が紫外線によって劣化をするのを防ぐためです。ここで言いたいのは、上記の黒セラは接着剤の劣化防止のためではないです。接着層のほうが車外側になるので、黒セラが紫外線を吸収する前に紫外線の影響を受けます。フロントガラスの淵においては、接着層よりも黒い部分が車外側なので、紫外線による劣化を防止できます。
フロントガラスの将来技術
HUDディスプレイ
メルセデスS-Classですが、HUDディスプレイが採用されるみたいです。
日本でもおもちゃでHUDディスプレイを体感することができるみたいです。
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