ニオイの原因やニオイが付着する原理を解説しながら、ニオイの除去方法を提案します。
おすすめの車用消臭スプレー

結論ですが、私が最もおすすめする車用消臭スプレーは、ファブリーズの除菌消臭スプレー(無香料)です。
ほかにも消臭スプレーを使っていましたが、スプレー液特有のにおいが残るのが気になったため、無香料のスプレータイプをオススメします。
では、どうしてスプレータイプをオススメするのか、述べていきたいと思います。
ニオイのもとになっている成分
ニオイ成分は、一言では語れないほど多くあります。
ここではざっくり説明すると、揚げ物臭、体臭、空調臭です。

揚げ物臭や体臭対策
揚げ物臭や体臭は、一度揮発して空気中に広がります。
空気中に広がるだけなら、車に空いている隙間や小さな穴から、走行中にニオイが出ていってくれるのですが、ニオイが付着したまま車内に残ってしまうことがあります。
その原因を作っているのが、ファブリック素材です。
車でファブリック素材は使用されている場所は、ファブリックシート、天井、カーペットが代表的です。

このファブリックにニオイ成分が入り込んでしまうと、なかなか外に出ていってくれません。そうなると、スプレーで直接ニオイ成分に消臭成分を付着させて、ニオイを消す必要が出てきます。

そういった理由から、スプレータイプでファブリック素材に直接消臭剤をしみ込ませるように消臭成分を入れ込んでニオイを分解するのが最も効果的です。繰り返しになりますが、私がおすすめする消臭スプレーは、以下の無香料タイプです。
カーシェアリングでいろんな方を乗車させたことがあり、シェア後は必ずクルマのニオイが変わってしまっているのですが、この無香料スプレーを車内に満遍なく吹きかけることでニオイが取れます。
Amazonで★★★★☆で2000以上のレビューがついています。300円で購入できます。
実は以前以下のW除菌の消臭スプレーを購入したのですが、スプレー液自体に少しニオイがあり、個人的にはあまり好きではありませんでした。トウモロコシ由来成分が入っているそうですが、その成分が原因だったのかもしれません。
ファブリーズ(Febreze)は、英語のfabric(布)とbreeze(そよ風)を合わせた造語です。P&Gが世界各国で販売しているがゆえに英語での造語となっているようです。
文字通り、ファブリック(fabric)に使うと効果を発揮するので、頭の片隅に入れておいてもいいかもしれません。
空調臭対策
空調臭対策をするうえで確認すべきことは、フィルター、エバポレーターが汚れていないかです。内気モードの場合ですが、空調はブロワと呼ばれる丸い送風機からフィルタ、エバポレーター(水蒸気除去)、ダクトを通じて室内へ風が送られてきます。

フィルターが汚れていないか
フィルターですが、最近の新車でも半年も経過すると、外気の細かいゴミを吸着させて汚れていきます。クルマに使われているフィルターは、目が細かく、一度ゴミを吸い付けるとなかなか除去できません。このフィルターにゴミが溜まっていくと、送風能力が低下して、今まで以上に大きな力で空調管理することになるため、燃費が下がります。半年で以下の写真くらいはゴミが溜まるので、1年おきに交換することをオススメします。

おすすめのフィルタは、デンソーのカーエアコン用のフィルターです。
Amazonで★★★★☆でレビューが8000以上ついている人気商品です。 1年に1回または走行10000kmが交換の目安です。フィルタ自体にワサビディールと呼ばれる消臭抗菌剤をつけるとさらに効果が増します。Nissanの公式HPでも紹介されている商品(ワサビディール)なので、効果は間違いないです。
フィルター位置は、どの車のおおよそ以下の画像位置にありますが、どこにあるのかわからないという方がいましたら、ぜひ問い合わせやコメントお願いします。日産キックスe-POWERのフィルタ交換(部品取り外し)についてはこちらの記事で紹介していますので、ご参考までに!

また、ダクト自体もかなり汚れます。下の写真(新車購入から半年のフィルタ)は、3月ごとのダクト表面の画像で内視鏡で撮影しました。花粉がびっちり付着していますね。
ダクトが汚れてしまうことは仕方がありませんが、その花粉をフィルターで除去できているのかが重要です。フィルター交換をする際は、花粉除去効果があるのか調べてから購入しましょう

エバポレーターが汚れていないか
そもそもエバポレーターってどんなものなのか知らない人がほとんどだと思います。
エバポレーターは、以下の2つの機能を持ちます。
機能①: ブロアファンから送風された空気の熱を奪い、空気を冷やす役割があります。効率的に熱を奪うために、写真のエバポレータのようにクネクネさせて表面積を大きくさせたフィンがエバポレータについています。
機能②: エバポレータが除湿する機能もあります。エアコン内のブロアから送られる空気は水蒸気を含んでいます。車内に送風される前に空気を除湿させることで快適な車内空間になるように設計されています。夏になると車の下が濡れていることがありますが、このエバポレータで除湿し、水滴となった水分が外に出ているためです。
エバポレータについているクネクネした形状(フィン)には汚れが付着しやすいため、2年に一度は掃除をすることをオススメします。エバポレータの取り外しができない部品ですが、簡易掃除できるような仕組みにはなっています。

エバポレータより前にフィルタがあり、エバポレータ自体は汚れにくい構造にはなっていますが、長いこと使用していると結構汚れてしまいます。

肝心のエバポレータの掃除ですが、車両の下側にドレインホースと呼ばれる穴がついています。運転席側から覗き込むと見えます。ここからエバポレータで除湿した水分が流れ出てきます。
クルマを持ち上げなくても、何とか潜り込んでドレインホースに触ることはできましたが、車幅が大きい場合はジャッキで持ち上げながら作業したほうがいいです。


このドレインホースにエバポレータ洗浄ノズルを差し込んで、注入すると、エバポレータ洗浄を行うことができます。30分以上経過後にノズルを引き離すと、洗浄液が流れ出るので注意です。流れ出した後は、無人で空調を5分程度は作動させて車内の空気を整えましょう!
木炭の脱臭機能についてです。炭の脱臭効果は、炭自体に空いている穴にニオイを吸着させることで発揮します。そのため、ファブリック素材についてニオイ取りには適していないです。脱臭のため、消臭ではないということですね。



空気中のニオイ除去
小型の空気清浄機が売られています。こちらの商品はどれほどの効果があるのか未調査ですが、小型なので運転席以外の広範囲には効果がないと思います。
1人乗りが多いようでしたら、購入検討してみても良いかもしれません。ただ個人的にはカップホルダーが一つ犠牲になるので、毎回スプレーでニオイ除去したほうがいいと思いました。
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